オタクのおっかなびっくり妊娠体験記

オタクで、主婦で、今は妊婦な人のブログ。主にプレママ体験記。最近は暇を持て余して家事に注力中。

ドラマ:絶対零度~未然犯罪潜入捜査~ 11話(最終回)

まっっって面白かった。

ちょっとブログを始めようと思い至って開設したはいいものの、直後に見たミハン最終回が熱すぎたので、諸々の手順をすべてかなぐり捨てて、急遽レビュー。絶対零度1期、2期未視聴。3期から組です。

 

絶対零度~未然犯罪潜入捜査~ Blu-ray BOX(特典なし)

amazonから引っ張ってきたんですが、ありゃ、画像は3期ですね。4期のDVDはまだ出てないのか……。

 

いやあ、すんばらしい最終回だった。

というわけで、3期、4期の総括も含めた感想いきます! ネタバレだよ!

 

2020年版は、正直9話くらいまでは、あれ、ちょっと前期と比べて期待外れかな、ぐらいには思ってたんですよね。なにせその時点でのラスボス的存在、曽根崎氏の小物臭が強すぎて……。

悪役に味のある作品は名作、の法則が私の中にあるので、え、ミハンならもっといい悪役描けるでしょ!? ってところがどーしても引っかかってて。いや、ラスボスに関しては3期もあまりパッとはしなかったんですけど、途中で出てきたサイコパスのジャーナリストや、その教え子の自殺した高校生が悪役としてめちゃくちゃ輝いていた印象が強かったんですよね。それに対して、曽根崎のみっともなさよ……(どれだけ曽根崎が嫌いなんだw)。

――ところが。10話で実は本当のラスボスは別にいたんだ!という展開になり。序盤で香坂さんが醸し出していた怪しさも、中盤で曽根崎が振りまいていた小物臭も、そのラスボスの存在を土壇場まで隠すためのブラフだったんだと知って、「そうきたか!」と唸らされ……。

そこからぐいぐい物語にのめり込まされ、そのままストーリーは最後まで突っ走っていきました。

 

 篠田の正体

何か役どころを持っている立場だなーとは思いつつ、未来のちょい見せシーンですっかり騙されました。

しかし、裏の顔が判明した時点でもまだ、協力者たちの様子から見えてくる篠田の人物像は、狡猾なカリスマ犯罪者。ところが実際に相対してみると、その演技の向こうには……。はーーー、二重の意味でやられた。

実の親に殺されかけ、世間のバッシングに晒され、施設では虐められて。世の中のすべてを恨んでいてもしょうがないくらいの生い立ちなのに、よくもまあ、こんなにまともな人格になったもんだ。だから尚の事、人を殺してしまった以上、篠田に救いはなかったんでしょうけど。

特に、小田切ちゃんへの想いには……。だってさあ、特別な感情がなきゃ、自分の部屋で現像した小田切ちゃんの写真を並べてみたりなんてしないもんなあ……。 

 

 井沢さんの復讐の決着

この件も、ほんとうに綺麗に片が付いて、きっとこんなENDを迎えてくれるだろうとは思っていましたが、途中何度もハラハラさせられたので、本当にほっとしました。

井沢さんがここまできっぱりと憎しみを断ち切れたのも、復讐相手が篠田だったからだろうなあ。口封じに来ていた暗殺者の彼が殺していたら、たぶんこうはいかなかった。

最後に、悲しい思い出のまま時が止まっていた広い家で、仲間に囲まれながら笑うシーンがほんと、ほんと……。山内くんの「開放してあげましょうよ」の後に回想を入れて、歌詞の「もう自由だよ」を重ねてくるのは反則じゃないでしょうか。いやもうホント、奥さんも娘さんも、あなたが心配で心配で成仏もできなかったでしょうよ。

常に、 作中に登場した様々な犯罪者たちと紙一重のところにいたこの主人公。でも、登場した犯罪者たちも、それぞれに事情や信念、苦しみ、絶望を抱えていた。それこそが、「犯罪」を描くこの作品のキモであり、ある意味彼らを象徴する存在だった井沢さんが最終的にこの選択肢を選んでくれたのは、もう、感無量です。

 

 ミハンのメンバーたち

犯罪を犯すということは、社会に背を向けるということで。犯罪者は、基本的に孤独なんですよね。

ミハンのメンバーもワケアリばっかりで、ともすれば簡単にバラバラになってしまいそうで、ヒヤヒヤさせられる場面はたくさんありましたが、それでも、各々が努力して繋ぎ止め続けた、その集大成があの井沢さん家の鍋パだったわけで……!

4期新入りメンバーも含め、皆個性的で、彼らを見ているだけでも全然楽しかったです。やっぱり推しは井沢さんですが笑、亡くなってしまった香坂さんも含め、みんな好きになれたんだからホントにすごい。

特に山内くんの成長が好きでした。いつの間にかメンバーの接着剤のような存在になっちゃって、もう。

 

 未然犯罪潜入捜査

最後に設定に触れますが、そもそも、未然犯罪捜査っていう設定がまずめちゃくちゃ面白かったなと思うんですよ。

誰もが犯罪者になりうる、それは被害者にも、犯罪者自身にとっても悲劇的なことだ。ってところを、魅力的なキャラクターを通して、しっかり描き切ってくれたと思います。

ただ、あとは何で今の日本ではミハンの法制化がこんなに難しいのか、とか、世の中にある大きな流れを変えるためにはどうすればいいのか、とか、そういう部分をもっと突っ込んで、更なる社会派ドラマにしてくれてもよかったのよ? とかちょっと思ったりしてますが。尺が足りないか笑。

 

 

あ、綺麗に終わりすぎて忘れてましたが、肉弾戦のシーンもめちゃくそカッコいいんですよねこの作品。

仮面ライダーはある程度視ているので高岩さんが出てきた時は「ホッホゥ!」とテンションが上がりましたが、最終回の高岩さん演じる男と井沢さんとの銃の取り合いのところ、ほんの数秒のシーンでしたが、何度もリピート再生しました。

アクションコーディネイターの藤井祐伍という方がかなーり拘って撮影してくれていたようで、……あ、仮面ライダーにも多数参加しているのねこの人。

この作品は他にも細部の拘りがちらちら見えて、ホントに楽しめました。はああ、楽しかったーーー。

って来週もあるんかい! 絶対みるわ!