オタクのおっかなびっくり妊娠体験記

オタクで、主婦で、今は妊婦な人のブログ。主にプレママ体験記。最近は暇を持て余して家事に注力中。

6週目、妊娠確定

 妊娠2ヶ月、全ての始まり


さあ、生理がこない。あらかじめ買っておいた検査薬を使う。
陽性。
結婚してから、もうすぐ三年が経とうとしていた頃のことでした。

中々子供を授からないことに悩んで。
でも不妊治療はしないことを選択し。
来なかったら来なかったで仕方がない精神で待ち続けていた結果でした。

喜ぶ私と夫。

でも私は過去に一度、検査薬陽性→すぐに化学流産、を経験しているので、すぐに産婦人科に駆け込むことはしませんでした。
そもそも、検査薬で陽性が出ていても、病院に行くのが早すぎると、胎嚢が確認できず妊娠確定のお墨付きを貰えないので、もう一度出直すハメになってしまいます。
調べたところ、どうやら確実に胎嚢が確認できるのは妊娠6週目からとのこと。
一度落ち着いて、6週目に突入するのを待ってから、義妹が通っていた信頼できる隣町の産婦人科を受診しました。

 

先生「この袋が胎嚢です。よかったですね、おめでとうございます」

私「ホントですか!? ありがとうございます!」

 

私は黙っていると顔が怖いと評判なので、特に親しくない人の前ではなるべく笑顔でいるようにしているんですが、この時もこれまでの癖で反射的に笑顔で返しました。
エコー画像に映るのは、黒い袋状の円と、その中にある白い団子のようなちょぼちょぼ。

うん、おめでた……。おめで……。おめ……。

 

マジかよ。

 

結婚して、特にレスでもなく、普通の夫婦生活が続いているのに1年以上妊娠しないと、それはもう不妊の枠に入るそうです。

私の場合は三年近くが経ちました。私たち夫婦だけでなく、周囲も子供を待ち望んでいて、最初のうちは、祖母が会うたびに「まだかな?」と期待の眼差しを寄せきたり、先に二児出産した夫の妹さんが、今から練習しておかなきゃと子供のおしめの取り替え方を教えてくれたり。
しかし、時間が経つにつれて諦められたのか、最近はもはや周りがその件について触れられることもなくなってきて。私たち自身も、不妊治療を検討はしたのですが、結局手を出さずに自然に任せようという結論になり、特に私は半ばあきらめていました。

正直、ちょっと、いやかなり安心もしていました。

子供を熱望する夫には悪いのですが、私は自分が母親になるのを想像する時、『未熟な母親像』がセットになってやってくるんです。

感情を制御できず子供に暴力を振るう母親。
子供に無関心でネグレクトする母親。
子供に依存しすぎて過度な期待をかけ潰してしまう母親。

もう齢30を超えていましたが、自分が年齢ほど大人ではないことは、自分が一番知っています。だからこそ、自分がクソみたいなクズ親にならない保証は、全くない。
自分の自信のなさを根拠に、「私はきっと母親になる資格がない。だからウチには子供がこないんだろう。」 そういう理屈をこねくり回して、安心してたんです。

ところが現実はこれだよ!

 


……。
改めて自分の気持ちを書き出してみて、頭を抱えたくなります。ひゃー、情けない。
世の中には深刻な問題を抱えながら妊娠に望んでいる人や、そもそも子供を授かることができずに死ぬほど悩んでいる人がいるのに。

 

けれど悲しいかな、自信や自己肯定感なんてものは、突然降って湧いてはこないもので。
内心全力でヒいていましたが、それでも経験上、こういう時は無駄なことを考えずに先に進むしかない、ということくらいは知っていました。
なので私の感情はとりあえず横に置いておいて、淡々と医者の指示に従って次のステップへ。

 

市役所に行って妊娠届を提出し、母子手帳と金券と、その他もろもろのパンフレットを渡されました。
この当時、私は妊婦健診に助成金が出ることを知らなかったので、「キンケン……?」とオウム返しにカタカナで聞いてしまい、クスッと笑われました……。

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家に戻ってからよく見てみると、一冊だけ、150ページ越えのやたら分厚い冊子が……。

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母子健康手帳 副読本』

中身は情報がみっちり。内容は見出し毎に分けられているし、イラストも付いてるし、すごい。読みやすい。内容がイミフすぎて結局窓口に問い合わせなくちゃいけない案内ばっかり送ってくる市役所の仕事とは思えない。いや、別に市役所が作ってるわけじゃないのかもしれないですけど。

妊娠出産といえば、多くの女性が通る道。それぞれ境遇も状況も違うとはいえ、過去から積み重ねた統計データは膨大にあるので、「こういう順序で受診していく」「こういうトラブルが想定しうる」「こういう対処法がある」と事細かに書いたこんな本が作れてしまうんだなと、ちょっとびっくりしました。

特に予防接種カレンダーなんか、必要な予防接種をリストアップして、それぞれいつどのタイミングで受けるのが望ましいかを考えた上での、10歳ぐらいまでのカレンダー表があるんですよね。

これがマジョリティパワー……。

 

もともとハウツー本を読むのが好きな私。
世にこれだけ情報が溢れているのに、頭に入れておかないのは勿体ない。

この副読本を読んでいるうちにちょっとやる気が出てきたので、不安と恐怖を紛らわせるためにも、妊娠や出産に関する本を買ってみることにしました。ネット上で記事を漁り始めたのも、ちょうどこの頃だった気がします。

 

このあと、つわり期間に突入していくわけですが、このタイミングで本を買っておいてよかったと心底思うことになります……( ̄ー ̄)