ドラマ:絶対零度~未然犯罪潜入捜査~ after story
簡単にはなりますが、ミハンアフターストーリーの感想いきます。
本編の後日談は、ミハンチームや、ミハンに関わった人々の一部のその後、そしてミハンが世の人々にどう受け止められていくのかを描きつつ、穏やかに終了しました。
今回のキモは、何と言ってもミハンの法制化の是非について。
そりゃそーだよね。賛否両論あるわ。
私が登場人物と一緒になってミハンの法制化を応援できたのは、「ミハンメンバーを知っているから」。あとは「ドラマだから」。テーマ的にも、ミハンチームが悪しざまに描かれることはないだろう、というメタ的な安心感があったからです。
でもその辺のフィルターを取っ払って、実際これが法制化されて、しかもそのことを突然ニュースで知らされてしまう一般人の側に立つと、絶対に警戒心が働く。
しかし、どうしても後手後手にしか動けない現状の警察への不満も少なからずあるので、好奇心や期待も抱くと思うんです。
この作品の魅力は、井沢さんをはじめとした一筋縄ではいかない登場人物や、毎回毎回見事な手腕で纏められた1話ごとのストーリーにもあるんですが、そもそも私は、未然犯罪潜入捜査という、このタイトルに惹かれていた部分が大きかったんですよね。
自分の大好物が、「こういうものがあったら面白い!」からくる近未来SFなので。
アニメの『攻殻機動隊』とか、『PSYCHO-PASS』とか、『東のエデン』とか。電脳化が普及したらどうなるの? 監視社会が行き過ぎたらどうなるの? 政治離れしていく若者たちを社会と向き合わせるためには? という、社会の在り方について考えさせられるような物語が、世間知らずなりに、大好きなんです。
でも本編では、ミハンを批判する人間は少なからずいたものの、その是非よりも、どちらかというとキャラクタードラマの方に比重が重く置かれていた気がします。
けれど、アフターストーリーでは、そのキャラクタードラマが一段落した先、その未来を歩むにあたって、ミハンのあり方を素直に世間に公開し、世の人々に問う展開がやってきました。
まあ正直、2時間SPということでめちゃくちゃ楽しみにしてた分、総集編のような構成には「えっ」ってなりましたけど。笑
あとあのハッカーの女性が分からない……。誰たったの、あの憂い顔の美女……。3期の登場人物? 1話どっかで見逃したかな。まあいいや。
今回の話は多分、元々予定になかったものを、局の枠の穴埋めだかで急遽作ったんじゃないかなー、という感じでしたが。
ミハンの大きな一歩を見られたこと、その先にある未来をぼんやりと予感できる結末を見ることができただけでも、ワクワクして待っていた甲斐がありました。
あと、実は4期が始まってからずーっと待ってたんですが、南くんが遂に出ましたね。
待ってたよーーー癒しキャラ! でもたぶんキミはそうなるんじゃないかと思ってた!
そうだね、危ない部署だからね。時間外勤務とか上等な部署だからね。奥さんがいるんじゃ仕方ないねーーー。そっかあ。
綺麗に終わって描きたいことも描き切った感があるし、多分ないとは思うんですが、もしこのシリーズの続編があるのなら、メインストーリーには関わらないけどたまにひょっこり顔を出す癒し系マスコット?として、彼の登場を希望します。
ともかく、ひとまずのシリーズ終幕お疲れ様でした。
あまりレビューは書けませんでしたが、最近は月曜日の夜をドキドキしながら待っていた分、ロスが激しいです……。 今後もこれくらい見応えのあるドラマが出てきてくれたらなあ。
はーーー。面白かった!!